さや侍@横浜ブルク13

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働くおっさん人形」の野見さんと元「野狐禅」の竹原ピストルさん、2人のほぼ素人をどのように使い、大衆にコミットするかが、本作のキモだと思って臨んだが、大衆にも、松本ファンにも諸手で受け入れられない代物に仕上がってしまった印象。

ボケの笑いを突き詰めていく過程での先鋭化で、大衆が全く着いていけない代物にまで成長してしまい、セルビデオ、フジテレビ早朝という偏狭に追い詰められてしまった松本人志の「笑い」。
コンテンツのマネタイズにシビアな吉本興業という環境で、一度止まってしまった「笑い」を続けるには、映画という未開のマスメディアに取り組まざろう得なかったのではないか、と邪推出来る。
映画という別マーケットを選択した以上、小手先では無く「笑い」の本質を変容させない限り、今回のようなミスマッチは避けられないだろう。

「笑い」を続けたいなら、映画を作るのはもうやめて、月一ペースくらいで「MHK」で良いのではないか?