「MID SUMMER CAROL 〜ガマ王子vsザリガニ魔人〜」@PARCO劇場

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パンフの言い訳?通り、笑いよりも泣かせる事に注力した後藤「大王」ひろひとの書き下ろし新作。
一歩間違えると凡庸になってしまうところを、緩急付けたり、粋なセリフで、数ミリ単位ですり抜けて、クサくならずに泣かせる大王の手腕に舌を巻く。
泣かせる話のせいか、テンポ感に欠け、全体を俯瞰で見ると、そんなに突出していないものの、細部にセンスが光る、大王には珍しいタイプの本だなと。
個人的には、絶賛出来ないものの、変わった味の食べ物としては堪能しました。でもおかわりはいいです。

以降、雑感をそのままつらつらと。

  • 第一部のエンディングで泣かせて、明転する客席、動揺する泣いている客、って辺りに、大王のいたずら心を感じたり。
  • G2演出特有のモブシーンは、毎回ながら鼻に付く。
  • ハセキョー、思ってた程酷くなかったですが、安定感も無かったです。
  • 様子みーみー((C)大泉洋)のキャストの中、小松さんと山崎さんの「抜け」っぷりが心地良かった。特に小松さん、見直した。
  • この路線で評価され、大王がコメディ書かなくなったらヤだな〜 こんな今こそ、『源八橋西詰』をデキる大物役者3人でパルコ劇場に掛けるのはどうだろう。