世界の中心で、愛をさけぶ@チネチッタ

http://aiosakebu.yahoo.co.jp/
「ノスタルジー」「ヒロインの死」の2つのベタなテーマを巧みに調理する、原作のマーケティングセンスに舌を巻く。
王道な本をしっかり受け止める行定演出に、ひょうひょうとしたたたずまいとは真逆の、徹底したプロ意識を痛感した。王道ながらあまり重くならないのは、絶妙な笑いのバランスのせいだろう。(ダンディ坂野は蛇足だが)


惜しいのは、終盤、写真館から電話をかけるシーン以降、の場面とBGMのマッチングに違和感がある箇所が複数あった事。前半のBGMのモチーフが、宇多田の某曲に激似なのも微妙。
めいなさんらしからぬ仕事っぷりに、監督またはプロデューサーの異常な介入を想像させる。


「現代編が蛇足」との評が多かったが、高松空港、オーストラリア共に、どうでしょうのイメージが被ってきて、笑いをこらえるのに必至でそれどころではなかった。オーストラリアの大地で、大沢たかおが「人間達の夢の跡だな」と言ったら面白いな〜と。


スタッフロールに長野里見、渡辺美里の文字を発見。全く気付かなかった。どこに出てたんだろう。


映画としては、同じ悲恋ものながらエンターテイメントしてる分「ラブストーリー」の方が好み。


HF-Sのパッケージが猛烈に懐かしかった。まさかデッドストックも無いだろうし、わざわざこのために作り直したのか?