らもさんとぼく

各所での書き込みを見て、「作家」中島らもの印象が強い人が多いんだなと、改めて認識した。僕は、唯一無比のコント作家兼怪優って印象が最も強い。


初めて、らもさんを認識したのは、「どんぶり5656」(よみうりテレビ/1983〜84)という深夜番組。得体の知れない、おもろいおっさんだな〜が第一印象。無言で額にものをくっつける競争をして、途中から素で笑い始める男2人のコントが秀逸だった。
(ちなみに「どんぶり5656」には、竹中直人シティボーイズ中村ゆうじなどラジカルガジベリビンバの主力メンバーの他、タージン西川のりおなどが出演していた、奇跡の関西ローカル深夜番組だった。ぜひDVD化して欲しい!)


その後、「なげやり倶楽部」(よみうりテレビ/1985〜86)で、土曜の夕方に進出。らもさんのトークが冴えていた印象は有るが、全体では、歌やお笑いなどが交じって「どんぶり5656」ほどの面白さはなかった。


中島らもの月光通信」(FM大阪/1986?〜)では、FMでラジオコントをやり、4ADなどおおよそFM大阪では全くかからない曲をかける画期的な番組だった。最終回のテープは今でも家宝なのだが、山中で修行する忍者(福井玲子)と師匠(中島らも)のコントがあり、師匠のらもさんが有名?な一節として、表題のセリフが。
ちなみに最終回の曲は全曲LAIBACH"LET IT BE"からだった。


関東に来て、笑いに飢えていた僕が、「中島らもは面白い」という記憶を元に、初めて演劇を観たのが、笑殺軍団リリパットアーミー「鼻たちの戦争」(THEATER TOPS/1993.7.6-11)だった。らもさん主宰の劇団とはいえ、ほとんど特別ゲスト扱いの出番の少なさに呆然としたっけ。